事故物件買取業者調査ファイル
「あきんど」篇

https://www.jikobukken.jp/
【調査レポート】事故物件買取不動産「あきんど」の特筆点
事故物件、訳あり物件の買取実績が多い
ホームページには「取り扱い案件トップクラス」とあり、実際に700件以上(2019年9月時点)の実績を持っているそうです。
年間にしても160件を超えるというということで、調査を行った中ではたしかにダントツに多い、という印象を持ちました。
買取実績が多いということは、訳あり物件の種類に問わず買取が可能であると考えられます。
事故物件というだけで不動産屋に取引を断られることもありますから、早く手放してしまいたい人にとっては、実績があるということは不動産屋を選ぶうえで重要なポイントになってくるでしょう。
金銭的・時間的ストレスに配慮
不動産会社のあきんどが行っているのは物件の買取となるため、仲介手数料が発生しません。
不動産の買取を行うデメリットは、売却と比べて取引額が低くなりがちなことですが、事故物件においては、売却までにかかる期間や、売却できる形にするまでのリフォーム費用、そして不動産屋に支払う仲介手数料、そもそも中古で、たいていの場合築年数の古い物件自体の価値を考えると、売却と買取の場合で手に入るお金がそんなに変わらない場合もあります。
さらに買取には、すべてが終わるまでに時間がかからなかったり、周りに事故の事実を知られないなど事故物件特有のメリットもあるため、なおさら買取で依頼してしまうのが良さそうです。
あきんどでは、依頼から現金化までの期間を最短1日としており、早期解決に向けた買取を目指しているようです。
全国の事故物件買取に対応
会社がある地方以外の買取実績を掲載しているなど、他社でも全国対応に見えるサービスはいくつかありましたが、きちんと全国対応を標ぼうしている会社は少なく、あきんどがそのうちのひとつでした。
不動産屋としては、全国対応と明記するのはたしかにリスクがあります。価値の低い地方の住宅オーナーから問合せが入ったとき、「遠い」ことを理由に断ることができないからです。
「全国対応」を標ぼうしているあきんど、訳あり物件の買取にかなり力を入れていることがわかります。
どちらかというと個人の住宅向け
訳あり物件オーナーには、自分の住む家や相続した身内の家が事故物件になってしまった人と、入居者によって事故物件を所有することになった不動産オーナー、また事故物件の売却仲介をしている不動産業者がいるようで、それぞれに対応しているサービスがあるようですが、あきんどは、特に個人や相続によって得た住宅を持つ人に向けたサービスのようです。
買取事例や「お客様の声」といった記事が充実しており、精神的に疲れている人に寄り添うような表現も見られることから、不動産や賃貸オーナーではない人に対して、手厚いサービスや提案を行っているような印象を受けました。
無料で査定してもらえる
フリーダイヤルの問い合わせで、無料の相談や査定を希望できます。売る側の都合に合わせて対応してくれるうえ、宅地建物取引主任者や不動産経験を持つ人に担当してもらえるのがメリットです。
もし取引が成立しなくても、査定料はかかりません。その分コストを抑えて相談できるので、利用しやすいサービスと言えるでしょう。メリット・デメリットについても説明してもらえるので、買取りの内容に納得したうえで売買契約を結べます。
賃借人がいる物件も買い取っている
売りたい物件に賃借人がいる場合も対応してもらえるのが、あきんどのメリットの1つです。必要であれば賃借人への案内もあきんどに行ってもらえるので、売る側の負担を抑えられます。
即現金化が可能です
自社による買取である点に加え、早めに取引を終了させたいという顧客心理を十分に理解しています。地域や物件によって異なりますが、金融機関と司法書士への段取りが整えば、最短で当日の即金も可能です。
買取なので瑕疵担保責任がありません
不動産を仲介にて売却すると、瑕疵担保責任が発生します。そのため、売買契約が成立した後も、「もしかしたら何か言われるかもしれない」という不安が残るでしょう。あきんどは直接買取になるので、瑕疵担保責任が免責されるのがメリットです。
正確には、瑕疵担保責任はあきんどが負うことになります。万が一買い取ってもらった物件に瑕疵があったとしても、売却側の対応は不要です。
引き渡し後および決済後に発生したクレームやトラブルに関しても、あきんどで対応してもらえます。売却した後のトラブルについて不安を抱えずにすむので、精神的な負担を減らせるのがメリットです。
部屋はそのままの状態でも問題ありません
事故物件や訳あり物件の場合、家屋内に物が残っているケースも珍しくありません。
基本的に、不動産の受け渡しは荷物を整理、家の中には何も残さない状態にて行われるのが通例です。あきんどであれば、そのままの状態でも問題ありません。
家具やごみといった残置物は、あきんどが無料で引き取る形になります。一部地域では不可とのことなので問い合わせが必要ではありますが、自らの手で片付ける必要がないのがメリットです。処分が必要だけど、金銭や精神的面で対応が難しい際に相談できます。特殊清掃や遺品整理なども引き受けてもらうことが可能です。
近隣への対応も任せられるので、事故物件が発生した際に、万が一トラブルが発生しても頼りになります。
お客視点を大切にしている
お客の視点・立場・環境を重視しています。
買取はもちろんですが、「どの方法がお客にとってベストなのか」を考えてくれるので、売る側に大きなデメリットは生じないでしょう。買取以外に良い方法がある場合、そちらを勧めてくれます。
お客の状況を考えた上でのベストアンサーを模索してくれるので、お客としても安心できるでしょう。
運営会社「株式会社あきんど」を深掘り
大阪の住宅街にある不動産会社
オフィスは大阪府守口市にあるようです。会社名のとおり、大阪にある会社でした。
エリアでいうと「大日駅」の近くで、大阪の中心街から電車で30分ほどのところにある住宅街です。お笑い芸人の中川家の出身地として聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
社内の様子も掲載されておりますが、オフィスっぽい感じなので、店舗型ではないようです。依頼をするには、電話やメールで問い合わせるのが良さそうです。
なお、調べた限りでは、回転ずしの「あきんど」とは無関係のようでした。
友人の相談から事業をはじめた女性社長
公式サイトには、社長の顔写真が掲載されていました。事故物件の買取業者としては、これも珍しい特徴のひとつです。
母親が自宅で亡くなった友人が、どの不動産会社にも話を聞いてもらえず困っていたところを解決したことから、同じことで困っている人を助けるために事業を始めたと書かれています。
あきんどが事故物件を買取している理由
リフォームができるから事故物件を買い取れる
リフォーム会社であることをはっきり書いているわけではないのですが、ホームページなどからリフォームに自信があることが見て取れます。
不動産売買とリフォームに強い会社が訳あり物件を買い取ること自体はどうやらよくあることで、リフォームのノウハウによって直しどころがわかるため、売り出しまでにかかる費用の計算を立てやすいようです。
一概には言えませんが、リフォームに強い会社ほど、精密な費用の計算ができているので、それだけ高値買取が可能になると考えられます。
訳あり物件を買い取るリフォーム会社、狙い目かもしれません。
あきんどの事故物件買取事例
ブログ形式で事故物件のリフォーム状況やオーナーの声をまとめてあるのを発見しました。
例えば、夫が突然死したという福井県勝山市の物件。写真もアリ、かなり古く見える戸建ての2階建てですが、これの買取価格が630万だと書かれています。
ちなみに、勝山市の中古二階建て住宅の販売価格を調べたところ築50年前後で1,000万~1,200万円でした。買取価格の相場は販売価格のおよそ6割とされていますから、人が亡くなった家であることを考えると、高値の買取価格がついているのではないかと推測できます。
もちろん、住宅の築年数や広さ、立地によって価値が変わるため一概には言えません。
(参照元:AKINDO https://www.jikobukken.jp/2019/07/福井県・夫の突然死/)
あきんどの口コミ・評判
父が亡くなってしまっていた家の売却で相談させていただきました。父とは離れて暮らしていたため、状態に気づけず、自宅で孤独死という形になってしまいました。売却をと思い多くの不動産屋に相談しましたが、話しを聞いてもらえたのはあきんどさんだけでした。空家を置いておくと家が傷むと持っていたので、あきんどさんに買い取っていただき本当に助かりました。ありがとうございます。
参照元:あきんど http://jikobukken.jp/2019/08/鳥取県%e3%80%80%e3%80%80父が亡くなって・・・/
戸建ての家を貸していたのですが、入居者が自殺をしてしまい、あきんどさんに相談しました。誰でも自殺した家に住みたいとはなかなか思わないと思い、ずっと長い間悩んでいましたが、あきんどさんに買ってもらいスッキリしました。もっと早く相談するべきだったと思います。
参照元:あきんど http://jikobukken.jp/2019/08/大阪府%e3%80%80入居者の自殺/
ちょっとした不注意で、自宅でボヤを起こしてしまいました。けが人は出ませんでしたが、家が焦げた臭いはかなりきついです。売れるなんで思ってもいなかったですが、あきんどさんに相談して良かったです。こんなにも売れにくい家を買っていただき、ありがとうございます。
参照元:あきんど http://jikobukken.jp/2019/07/静岡県%e3%80%80不注意でボヤ/