事故物件になったら…
訳あり物件の早期解決法

身内が孤独死…すぐにやるべきこと
増え続ける孤独死。厚生労働省の発表では、一人暮らしの高齢者の4割が孤独死というデータもでています。
孤独死は発見までに時間がかかるケースが多いので、異臭や害虫の発生も多く対応に困る親族も多くいらっしゃいます。
そして一番厄介なのが、その物件を相続してしまうことです。
もしあなたが事故物件を相続してしまったり、ご自身名義の不動産が事故物件になったら、すぐに実行しなければなないことがあります。
孤独死の場合の、葬儀の進め方
近所の方や警察が発見した場合、遺体は葬儀社に保管されます。そのあと親族が遺体を引きとるとすぐに火葬されるケースがほとんどです。
孤独死は発見までに時間が経過し、腐食が進んでいることから、お骨になって自宅へ戻ります。
葬儀は一般的なものと変わりませんが、遺産トラブルや逆にお墓の手配やその後の手続きなどで責任者を誰にするかで揉めるケースも発生します。
事故物件と普通の不動産、相続時の違い
事故物件でも普通の不動産でも、相続すると「納税の義務」が発生します。
相続税や固定資産税は、事故物件であっても払わなくてはなりません。
また事故物件の所有者になると、管理者責任も問われるようになります。たとえば、アパートやマンションでその物件から雨漏りなどが発生して下の階の住人に被害が及んだ場合。修理費用や天井のメンテナンス費用も、相続した人が支払います。
また売却するにしても、事故物件の場合は「告知義務」があります。
告知義務とは、その物件で孤独死した事件があったということを、次の入居者に伝えなくてはならないのです。これを怠ると、損害賠償請求をされる可能性が発生します。
事故物件にお祓いは必要なのか
一人でひっそりと逝ってしまった場合、しかも数日間発見されなかったなどの特殊なケースはお祓いをおすすめします。
幽霊を信じない人は、「そんなの必要ない」と思われるかもしれませんが、不幸な死に方の場合はそこに霊が住みつくとも言われています。
「成仏してください」と供養する気持ちで、お祓いをするといいでしょう。
事故物件となった家を売却(仲介)で売る
もともと亡くなった方が一人で住まわれていた場合、代わりに住む方がいないときは売却をすることも選択肢の一つです。
ただ、通常の不動産と違い事故物件となると、扱ってくれる不動産は限られてしまいます。また大手だからと言って買い取ってくれるものでもありません。
事故物件の売却相場とは
事故物件の売却を考えている方は、事故物件を専門に扱う業者に依頼するのがもっとも高く売却できる方法です。
一般的な不動産会社に依頼すると、通常2〜3割は安い価格で売却されると思っておいた方がいいでしょう。場所や築年数によっては、相場よりも半額以下で買い取られるケースもあります。
売主も、とにかく手放したい一心からかなり安い額で売却される方も多くいらっしゃいます。
【番外編】欠陥住宅でも、買取依頼方法は同じ?
地震が起こりやすい地域や再建築不可、雨漏りやシロアリの被害にあわれた住宅も、事故物件として扱われます。
通常の不動産ではリスクが高いため買取を断られることもあります。
欠陥住宅も、事故物件専門の買取業者へ依頼するのがベストな方法です。